京都生涯学習研究所

教室通信

三者面談の前に確認しておきたいこと

10月に入ると、多くの中学校や高校で三者面談が行われます。
この時期の面談は、いわば「進路をどうするか」を具体的に話し合う節目のタイミング。
先生から模試の結果や内申点の話が出てくると、どうしても「行ける学校」を基準に話が進みがちです。もちろん上位の学校に行くことに越したことはありませんが、その際にもう一つ考えてほしい視点が「その子に合う学校」を見つけることです。
どんなに偏差値が高くても、学校生活のペースや雰囲気が合わなければ、3年間を前向きに過ごすことは難しくなってしまいます。成績だけを基準に選んだ場合は、途中で「なんか違うな…」という違和感が出ることが少なくありません。
三者面談のときに確認しておくと後悔しにくいポイントを、保護者の方にもわかりやすくお伝えします。

 

◆三者面談は「最終決定の場」ではありません

三者面談というと、「ここで志望校を決めなくては」と思いがちです。もちろん、目標設定が早いことに越したことはありません。ただ、すぐに決断できない場合は方向を整理する場と考えても良いと思います。

大切なのは、先生・生徒・保護者の三者が、「今どんな状況にいて、どんな選択肢があるのか」を共有すること。焦って「この学校でいきましょう」と結論を出すより、「なぜその学校を考えているのか」「どんな点に不安を感じているのか」を丁寧に話すことも大切です。

 

◆「続けられる学校」かどうかを考える

進学はゴールではなくスタートです。
入学してから「思っていた学校と違った」という声をよく聞きます。

学力や偏差値よりも、その子の生活リズムやエネルギーの使い方に合っているかどうかが大事です。朝が苦手な子、集団活動が得意でない子、のんびり考えるのが好きな子……。
それぞれに「居心地のいい学校」は違います。「行ける学校」より、「通い続けられる学校」を探すという発想を持ってみてください。

 

◆先生に聞いておきたい質問

面談の場で、担任の先生に次のような質問をしてみるのもありです。過去に卒業生が進学していることがあれば、答えてくれます。

  • この学校に向いている生徒のタイプは?
  • 実際に入って苦労している生徒はどんな子ですか?
  • 卒業後の進路や進学実績の傾向は?

こうした質問をすると、先生の経験から見た学校との相性が浮かび上がってきます。
数字や資料だけでは分からない、「リアルな適性」を判断するヒントになります。

 

◆面談後に家庭で整理しておきたい3つの視点

面談が終わったら、家庭でゆっくり話し合う時間をとりましょう。
そのときは、次の3つの視点で考えると整理しやすくなります。

  1. この学校で安心して通えそうか
  2. この学校で成長している姿が想像できるか
  3. 3年後、笑顔で卒業している自分の姿が思い浮かぶか

 

◆まとめ

三者面談は、行ける学校を決めるという考えだけでなく、「その子に合う学校を一緒に探す時間」という視点も大切です。もちろん、偏差値の高い学校ほど落ち着いている傾向にあることは否定できません。ただし、偏差値だけで選んでしまうと後で苦労することもあります。(なかなか勉強についていけないなど)

進路選択は百人いれば百通りです。すべてをかなえてくれる学校はなかなかないので、何を優先するかを三者面談で共有することが大切です。

 


◆教育相談のご案内

もし、「学校選びや面談で迷ってしまう」ということがありましたら、現場経験に基づいた教育相談も承っています。お気軽にご相談ください。

2025年10月12日

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